人格・性格・気質について


 「人格」と同じような意味で「性格」や「気質」という言葉があります。では「人格」「性格」「気質」はどう違うのでしょう。

 

気質(きしつ / emperament)とは

 生得的で変わらない部分を指します。性格や人格の土台を為す岩盤のようなものです。

 一方、日本語の日常語に気質(かたぎ)という言葉があります。「職人気質(しょくにんかたぎ)」や「昔気質(むかしかたぎ)」など、その人の経験や職業、世代と云った後天的に決定されるものをいう場合もあります。

 

性格(キャラクター / character)とは

キャラクターとはギリシャ語の「刻みつけられたもの」という意味で、簡単に変わらないものを云います。

しかし、強烈な人生体験や境遇の変化によって変わったり、時間とともに多少変わっていったりするものです。

 

人格(パーソナリティ/ personlity )とは

人格とはその人の人となりのこと。人となりとはその人の人間性や、性格・性質のことを言います。

※心理学では、「性格」は「人格」に内包された一部です。(右図参照)

 

 パーソナリティの語源はラテン語の「仮面(ペルソナ)」で、後天的に獲得した表面的な性質のことを言います。そして、人格は周囲の状況や役割に適応しながら変化していくものです。

 

 この「人格」「性格」「気質」が相互に関係し、影響しあうことによって、個々の人の人柄や人となりをかたち作っているのです。