十二直は、別名十二客、十二建てとも云われています。十二客は他より来て宿るという意味が含まれ、十二直の直はアタル意を示しています。
もともと十二直は、古代中国の北斗七星信仰に由来するもので、七星のそれぞれに運命を支配する力があると考えていました。十二直の配当法は十二支を各月に配したものに十二直が循環して配当されます。
例えば、正月月の寅の月は節入り後の初めの寅の日を「建(たつ)」にあて、卯の日を「除(のぞく)」にあて、辰の日を「満(みつ)」にあて・・・以下順次、十二支に十二直をあてていきます。
【十二直】
建(たつ)➡大吉:何かをスタートするのにいい日
建の意味から最吉日になります。
神仏の祭祀、結婚、開店、移転、棟上げ、旅行、新規事業
の開始には大吉です。但し動土、蔵開きは凶。
除(のぞく)➡中吉:ダメな事柄をカットするのにいい日
除くの意味から不浄をはらい、百凶を除き去ります。
治療開始、種まき、祭祀などは吉。結婚、動土は凶。
満(みつ)➡大吉:好きなことで満足できる日
万象万物すべてが満たされる良日。
建築、移転、新規事業、結婚などは吉。服薬は凶。
平(たいら)➡小吉:受け身でいる方がいい日
物事が平穏平等になる日。
地固め、柱立て、旅行、結婚などは吉。穴堀・種まきは凶。
定(さだん)➡小吉:良くも悪くもパターン化してしまう日
善悪が定まってとどまる日。
開店・結婚・移転・種まきは吉。旅行・訴訟は凶。
執(とる)➡中吉:積極的に行動すると運が向いてくる日
執り行う日、万物の活動育成をうながす日。
祭祀・祝い事・造作・種まきは吉。金銭の出入りは凶。
破(やぶる)➡大吉:プレゼンや試験などでは吉日
説得、訴訟などに良く、好結果を見る日。
訴訟・出陣・漁猟・服薬は吉。祝い事・契約事は凶。
危(あやう)➡注意日:危険がたくさん潜んでいる日
万事に危惧を含む意味があり、何事も控え目に慎む方が良い日。
特に旅行、登山、船出はやめるべき日。
成(なる)➡中吉:物事が完成に向かうい日
物事が成就する日。新規事・建築・開店は吉。訴訟・談判は凶。
納(おさん)➡中吉:納品や仲直りにいい日
万事を収め入れるのに良い日。収穫・商品購入は吉。結婚・見合いは凶。
開(ひらく)➡大吉:希望を口にすると願いがかなう日
険を開き通じる意味があり、神使天険(しんしてんけん)を開通する日。
建築・移転・結婚等は吉。葬式、その他不浄の事は凶。
閉(とず)➡注意日:まったく物事の進展がない日
別名嘆星(たんせい)とも云って諸事閉止する意味あり。
金銭出納・建墓は吉。棟上げ・結婚・開店は凶。
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