大正十四年 三碧木星 乙丑歳


 天命(天のお告げ)地命(大地より発信される教え)星命(生れ歳による運命)を分析して運勢を推測します。これを三才観推命(さんさいかんすいめい)と言います。

 大正14年生まれの人は九星(星命)では、三碧木星命となります。

 

 昭和9年生、昭和18年生、昭和27年生、昭和36年生、昭和45年生、昭和54年生、昭和63年生、平成9年生、いづれも三碧木星命ですが、干(かん/え)支(し/と)が全部違います。従ってこの欄で分析説明しますのは、大正14年、乙丑歳(きのとうしどし)生まれの人のみ推測となることと、上記に列記した三碧木星命の人々は大なり小なりにこの星命の現象を受けることはご認識ください。

 

 この星命は野に咲く草花の若芽の萌える如き活動家です。太陽の昇る正位にありますから明るく情熱的躍進発展の原動力を所持しています。研究熱心技術の修得才能開発に優れ創意工夫発明発見の特質のあることから後進の指導育成に偉大なエネルギーを発揮します。

 東の正位を専門的には震(しん)宮(ぐう)と言い稲妻雷鳴地震及び人の武者震(むしゃぶるい)まで拡大します。音感に鋭く感性豊か音楽関係にも才能が広がります。

 

 さて、干支ですが乙(きのと)とは殻を破って地下、地上に伸びてゆく若芽、若葉の苦難の姿です。乙の原義軋(きし)むより発します。

 上に伸びる新芽は雨風に曝(さら)され地下に伸びる。根(こん)は土と戦い石に出逢い軋(きし)み合いながら栄養を吸収する姿で、一説では両刃のついている曲がった切れ物だとも言います。

 

 丑(うし)は牛ではなく原義は紐(ひも)です。互いに結び合い協力し合い衆を束(たば)ねて指導するエネルギーの強力さを示す意となります。

 あらゆる障碍(しょうがい)と戦い抜いて前進する粘り強い姿に動物の牛をあてたかもしれませんね。

 

*生まれた人 

 

江崎玲於奈[物理学者]、 桂米丸[落語家]、 富永一朗[漫画家]、 橋田壽賀子[脚本家、 大滝秀治[俳優]、加藤芳郎[漫画家]、 芥川也寸志[作曲家]、 丸谷才一[作家]、 森本哲郎[評論家]、 桂米朝[落語家]、 林家三平[落語]、三浦朱門[作家]、 菅井きん[俳優]