ユングのタイプ論


 ユング(心理学者: 1875〜1961)は人の性格を、人間のリビドー(生きるエネルギー)が外界に向かう「外向性」と内界に向かう「内向性」の二つに分けました。外向性の人は、外に出て人と接したり新しい物事に触れたりすることを好むタイプで、内向性の人は、内にこもり一人でいることを好み、新奇なことより馴染みのものの中に、新たな意味を見出そうとするタイプ。また、ユングは「外向性」と「内向性」に、意識と無意識との相補的関係性が存在することを指摘しています。すなわち外向性の人は、自分の無意識に対してあまり積極的に関わらない内向性をもち、逆に内向性の人は無意識に対して積極的な外向性を示すと。

 ユングは外向 ―内向の次元を、更に「思考」「感情」「感覚」「直感」という心理的機能を加え、八つの性格タイプに分けました。詳しくは下記表を参照ください。
誤解のないように補足しておきますが、このタイプ論は、どちらが良いとか悪いとかを議論するためのものではありません。ただ、目の前の相手がどっちのタイプかを見極めることができれば、人づきあいがちょっぴり楽になるかも …。