昭和二十一年 九紫火星 丙戌歳


 九星の象意、九紫火星命全般と昭和21年生れ(昭和21年2月4日以降、昭和22年2月4日までの人)丙戌歳の干支の説明をしますが、この年の生れの人の総べてではないことを前以ておことわりして置きます。参考として頂ければ幸いです。

 

 古くから九は苦に通じ凶数だとする説がありますが、前回の九紫でも説明したように古代中国の皇帝達は九をこよなく愛し身近かな処で使用していいます。

 前回、天元数秘図(てんげんすうひづ)では九の変化によって種々の組み合わせが成立している事を示しましたが、娯楽の囲碁、将棋の升目を見ても九を聖教、魔教とするにはそれだけの不思議なはたらきを持っているからだと思います。

 九紫火星の座を離宮と称し離合集散(りごうしゅうさん)を象とし自分を取り巻く身近かな周囲の大切な人、事、物等の別れと新しい人、事、物等の出逢を言うので多事多忙の現象が出現することと「あまりの多事多忙で身辺の整理が出来ず顕現(秘め事が表に出る)が起きるので注意してください。

 九紫は火星又は火氣を表し他に負けたくないと斗争心に燃える事から民事、刑事を問わず訴訟を起こすことが多いいです。

 著述を業とする人。文書の作成。官公庁に関連のある仕事等、才能を発揮する範囲は極めて広く各種の情報集積より先見の明が発達し、本来の魔性的感性に磨きがかかる。

 

 この年、干を丙(へい)、支を戌(じゅう/へいじゅつ)と読む。

 丙の上の一は陽を表し、陽が陰の枠内にまさに入らんとする一瞬を示します。正午の午(ご)も丙と同意義であって午を境として陽の時間を午前とし、陰の時間を午後とします、九紫の離宮(りぐう)30°の中に丙、午、丁と時を示す。

 干支があり丁となって陰が定着する。戌(じゅつ)はまとまる。まとめる。収穫するの意であるが原義は滅(めつ)ですから注意を要します。滅には「偏(へん)が(さんずい)」の水と旁(つくり)に火があります。水と火は相性が悪いと言われているが調節次第であります。ともあれ九は不思議な数ではあります。

 

 

*生まれた人

 

吉田拓郎[シンガーソングライター]、美川憲一[歌手]、中尾ミエ[歌手]、北山修[歌手]、西川きよし[漫才師]、木の実ナナ[歌手]、堺正章[タレント]、石田芳夫[囲碁棋士]、菅直人[首相]、大原麗子[俳優]、倍賞美津子[俳優]、岸部一徳[俳優]、北野武(ビートたけし)[タレント・映画監督]、衣笠祥雄[プロ野球]、高田純次[タレント]、星野仙一[プロ野球]、尾崎将司[ゴルフ]