昭和二十二年 八白土星 丁亥歳


 八白土星命の象意は変化を表することが多い。

 八白の定位は北東60°の範疇(はんちゅう)で俗に鬼門方位と云う。艮(ごん)とも「うしとら」とも読む。艮宮と称し一月を示す丑と二月の寅が位置する。二月三日或いは四日を節として旧と新を分けることから節分とし旧年から新年に変ることや、艮を山とし、山頂を大地の極限とすることから固体(こたい)と氣体(きたい)の分限(ぶんげん)で起こる変化とか、季節によりこの方位の一端から太陽の昇ることにより太陽のエネルギーの恩恵を享けて生物が変化するなど、変化の原因を作り出す方位からであろう。

 又、年の新旧の継ぎ目から拡大解釈をして人体(じんたい)の関節(継ぎ目)の各部分を意とする。

 又「継ぎ目」「繋(つなが)り」から縁故関係が生まれ家庭運、子供運、兄弟運、相続運など推測することもある。なかでも八白土星は男子で末っ子として生まれる人が多く他家えの養子縁組などの事が多発する。

 

 この年の干支は十干で丁(ひのと/てい)、十二支で亥(い/がい)と読む。

 丁(ひのと/てい)は釘の源字で釘によって固定されることにより、もと(元本、基)停(とまる)、訂(さだめる)などの意と男子の成人又は働き盛りから壮丁の意もある。

 亥(い)は猪ではない。?(がい)とざす、とじるの意と核(かく)果実の種、物事の重要点、人に当てると中心人物となる。

 

 この時代の数年間外地作戦部隊より敗戦による復員兵が帰郷したことにより、後に団塊の世代と言われる人口増加率の高い世代となった。従ってこの世代の人は終生競争の柵(しがらみ)を背負う事となった。

 日本は経済大国からバブル崩壊し、新たな競争社会を迎えた。幼児の頃より競争意識の経験者であるので底力のある人達だと思うが、干支と併せて占う納音(なっちん)にはこの歳、屋上土とある。この意は屋根の上の土で生気に乏しく物の育成に当たり力不足とあり進出より守備に利ありとある。

 

 一天地六とは天と地が逆になることである。八白は変化を表わす。

どんな時代でも七転八起の精神が肝要です。

 

*生まれた人 

 

西郷輝彦[歌手]、 弘田三枝子[歌手]、 鳩山由紀夫[首相]、 奥村チヨ[歌手]、 井上順[歌手]、  伊東ゆかり[歌手]、 千昌夫[歌手]、 伊奈かっぺい、 せんだみつお、  和泉雅子[俳優]、 中原誠[将棋棋士]、 泉ピン子[俳優]、 神和住純[テニス]、 西田敏行[俳優]、 森進一[歌手]、 根津甚八[俳優]、 布施明[歌手]、 柏木由紀子[俳優]、 あおい輝彦[歌手]、 森山良子[歌手]、 鈴木宗男[政治家]