昭和八年 四緑木星 癸酉歳


 大正13年生れが四緑木星命で昭和8年生れも四緑木星となるのは一白から九紫までの九ッの星が移動するので10年目には同じ九星となる。但し、生年が違うと干支が違うので運命は同じでない。では同年同干支の場合は皆同じかと云うと各々の生月、生日、生時が違う。生時まで一緒であっても生れたところによって真生時(しんせいじ)が違う。両親、兄弟、環境と違ってくると宿命、運命が違ってくるので人生それぞれに違う道を歩む事となる。昭和17年、26年、35年、44年、53年、62年、平成8年と四緑は続く。

 

 四緑木星命は大樹・材木を表す。大樹は若木と違って泰然自若(たいぜんじじゃく)で軽挙盲動(けいきよもうど)しないから安定・平和で木材も加工されて高価な製品に変化するなどから人間に当てて鑑れば四緑に掲げた特質事項となる。

 

 四緑木星命の定位は東南60°で巽(そん)宮(ぐう)と言い。十二支では辰(たつ)と己(み)の位置するところから巽(たつみ)とも読む。巽はを象し、何処から何処まで吹くのか行方知れぬ長旅から長いものを表す。

 中国4千年の歴史とは中国のとても長い歴史を言う事になろう。四緑木星命に関しては後年の人もあるので順次分析して説明することにする。

 

 さて干支について。干は癸(みずのと)、支は酉(とり/きゅう)と読む。癸は十干の終わりで干で原義は揆(はかる)又は闕(けつ)である。

 謀(はか)る或いは測(はか)るで、どちらの「はかる」も原点が大事で原点を間違えると謀るも測るも誤差を生じ失敗に終わる。

 故に原理原則を守る人となる。古代中国に「先聖(せんせい)、後聖(こうせい)、其(そ)の揆一(きいつ)なり」と言われて原点を大切にしている。この原点が狂うと揆一(きいち)が逆転して一揆(いっき)となる。日本の歴史上にも一向一揆とか百姓一揆がある。

 

 酉(ゆう)の原義は醸(かもす)醸造で物が発酵して増殖すること或いは人の思想などが心の中で次第に変化成長してゆくことを意とする。総合すれば頭脳明晰泰然として原則を守り間違い少ない人生を歩むとなる。

 

 四とは長いと云う意に使います。中国4000年の歴史と云う様に、長い間、社会に奉仕を続ければ人生に花が咲きます。

 

*生まれた人 

 

今上天皇[第125代天皇]

小野洋子[芸術家、ジョン・レノン夫人]、 クインシー・ジョンズ[米・歌手]、 永六輔[作家]、 藤田まこと[俳優]、 扇千景[俳優]、 伊丹十三[映画監督]、 淡路恵子[俳優]、 金田正一[プロ野球]、 黒柳徹子[俳優]、 菅原文太[俳優]、 菅原洋一[歌手]、 草笛光子[俳優]、 渡辺淳一[作家]、 半村良[作家]、 池内淳子[俳優]、 若尾文子[俳優]、 平幹二朗[俳優]、 藤子・F・不二雄[漫画家]、 宍戸錠[俳優]、 ペギー葉山[歌手]