昭和六年 六白金星 辛未歳


 六白金星の定位は北西60°。乾(けん)宮(ぐう)で天とみることから大宇宙の恩恵、先祖の加護から天皇、総理、社長、役職での長家庭では父親、夫建物では神社、仏閣あるいは大きなビルにまで意を拡大し、性剛健、円満とする。

 

 この星の人は信仰心の厚い人が多く一灯照隅(いっとうしようぐう)から万灯照国(まんとうしょうごく)に至る。趣味は高尚で下世話(げせわ)は好まぬ自尊心高く誠実な心の持ち主で事の善悪を明確に直言するので「敬すれど近寄らず」孤立することがあるので注意されたい。

 

 乾宮の範疇は戌(10月)、亥(11月)に当たり五穀豊穣の秋が戌月で戌は「じゅつ」と読み戌は纏める纏まる収穫するの意であるが、原義に滅(めつ)とあることからこの時季台風の被害が心配である。

 亥(11月)の原義は?(がい)で閉(と)ざすの意なり、収穫した五穀を蔵に収納して春の種にすることから核(かく)の意もある。春の種まき、秋の収穫はすべてお天道様次第で、機嫌取りの春祭り、秋は五穀豊穣で感謝の祭。これを支配するのが政治(まつりごと)となることなどから上記の意を推測する。

 閑話休題(それはさておき)昭和6年生まれの人の干支は辛(かのと)未(ひつじ)歳となる。

 辛(しん)とは太古、奴隷の頭に入れ墨をするのに使用した鍼(はり)のことで辛(つらい)の意があるが、原義はとある。新しい事を始めるには辛い苦しい事との出会いが多い。ピンチを乗り越えて成功するので辛抱(しんぼう)が生まれる。

 羊(ひつじ)は羊ではない。原義は昧(まい/くらい)又、味(あじ)とも言う。

 未(み)には同一文字として末(すえ)がある。両者の成り立ちは樹木の枝葉の状況を示している末は枝葉の繁り過ぎで昧(くら)く、枝葉のみに養分を吸収され土中の根も力尽きて枯れ死することから終末結末となり、未(み)は枝葉の剪定整備(せんていせいび)され陽光、通風し良く健康に成長し結実するので、未知、未来に使用される。

 枝葉の状態で過去と未来が分別される文字に興味が尽きない。7月を枝葉の末月とし、草木の果実に味が付き始めるので原義味覚の意とする。

 尚、この歳生まれの人は晩年財をなすものと言われている。

 

 権威を示す六白です。竹から生れたかぐや姫は権威があり天に昇ります。

今ガングロでも後々経験を重ねて立派になって頂きたい願望を含めて。

 

*生まれた人 

 

高倉健[俳優]、 浅香光代[俳優]、  三浦哲郎[作家]、 広中平祐[数学者]、 芦屋雁之助[俳優]、 市川雷蔵[俳優]、 高橋和巳[作家]、 山田洋次[映画監督]、 曾野綾子[作家]、 宇津井健[俳優](10.24)、 いかりや長介[タレント](11.1)、 大村蓖[俳優](11.1)、 勝新太郎[俳優](11.29) 、 杉浦直樹[俳優]、 山本富士子[俳優]、野末陳平[放送作家]