昭和十七年 四録木星 壬午歳


 四録木星命紹介に鶴亀をモデルとしたのは四録生れの女性の場合は長女で生れるか長女の役目で生れる人が多い。

 一般的にみて長女は母親を助け兄弟妹の面倒を見て家を整え家庭円満を計る能力を有する。従って頭脳は明晰で温厚で篤実(とくじつ)の性を持っている。男性の場合にも温厚篤実、他を押し退けても前面にでると云うよりも機を窺(うかがい)ながら推薦を受けて表面に出ると云う例が多い。 

 裏面の工作と云うか根廻しが上手で機を伺うより機を作り上げる手腕がある。教育指導の才能も充分にあるので時間を掛けて周辺を固め基礎作りを仕上げる能力に長じている。 

 

 故竹下登氏(大正十三年生)、小沢一郎氏は四録木星命である。五黄土星欄で紹介した先天後天相関図に示したように四録木星の先天(生れる前からきまっているとされる運命(宿命))は七赤金星の兌宮(だきゅう)である。兌は悦(よろこぶ)であり説(よろこぶ)でもある。この先天(宿命)兌の悦と後天(運命)四録、巽(そん)の整(ととのう)の両意より芽出たい事の象徴である鶴亀を配した。

 一白水星から九紫火星に至る九星と称する九ッの星は十年目には同じ星となるのでこの歳生まれの人の固有的なものは十干、十二支の中で干を壬(みずのえ)とし、支を午とする。従ってこの欄はこの年生れの人の総括としてご認識ください。個人的にはご両親の生年月日ご本人の生年月日生時生れ場所まで確認して推測します。事件多発の年になっている。

 

 さて、干の壬は原義として任(にん)と妊(にん)があります。任は責任の任で高職のポストが将来用意されているものとするも中国の故事に「壬佞憲綱(じんねいけんこう )を冒蜀(ぼうしょく)す」(重職を得てよこしまな事を考えて法律を犯す)とあるので重職についた時には心して頂きたい

 

 午は馬の事ではない。午の原義は忤(さからう)で、午は午前の陽の時間に忤って午後の陰の時間に入る。一瞬の事である。午前(陽)と午後(陰)の接触交替する瞬時で陽が陰に変る時を示す。これを忤(さからう)と見る

 

 納音(なっちん)占いに楊柳木(ようりゅうぼく)とある。繁栄に見えるが成長時の力不足を示すとある。ご留意の程を。

 

 四緑は成就、安定、平和を称し、長いを意とすることから鶴と亀を描いて長寿芽出たしを表わした。

 

*生まれた人

近藤正臣 [俳優]、坂口征二 [プロレスラー] 、北の富士勝昭 [力士]、池坊保子 [政治家]、小沢一郎 [政治家] 、江波杏子 [女優] 、寺田農 [俳優]、絹谷幸二 [画家]、山下洋輔[ミュージシャン]、山本陽子[俳優]、森山加代子[歌手]、大竹英雄[囲碁棋士]、 

松方弘樹[俳優]、青木功[ゴルフ]、畠山みどり[歌手]、中山律子[ボーリング]、日野皓正[ジャズ奏者]、十朱幸代[俳優]、カルーセル麻紀[タレント]、樹木希林[俳優]