昭和十三年 八白土星 戊寅歳


 八白土星命の解説の前に土性、土氣について説明する。

 土には二黒と五黄と八白の三種がある。二黒の土性は樹木が燃え火性となり、燃え切って灰となり、灰が固まって土性になった理由から土としてのエネルギーは少なく常に肥料を必要とする田畑の土は配されている。五黄の土は土の精で強力なエネルギーを保有している(五黄の説明で詳細述べる)。

 

八白の本論に入る前に次の様な話を聞いたことがある。

中島常允先生と云う日本での土壌研究第一人者びお話である。今から凡(およ)そ五億年ほど昔、地球上にオゾンが異常発生し、海藻類や水中棲息生物が死滅し、年を経て土に化した。この土壌は生物にとって豊穣の土であると説かれたと思う(多少の相違はお許しを乞う)動植物の生命力までも含めて土となったとすれば二黒の土や五黄の土とは異なる若しかして八白の土かもと思うようになった後天定位盤での八白土星は一白水星(坎宮)の次の座に固定されている。

八白の定位は北東60°鬼門と恐れられている鬼とは死人の魂を表す太陽の昇る方位から貴門(きもん)生物の生誕から生門(きもん)。一日の始まりから起門(きもん)など各種の俗説がある。生命の循環から拡大解釈を起こして八白の土性。土氣ではないかと認識している。八白の座を艮宮とし、その象を山とし、一白(坎宮)の次に定位を定めたのも水から土が生間れることのあることを示されているのでないかと推測する。

  

さて干支であるが干は戊(つちのえ)とし、支は寅(とら/ぼいん)をもって生まれる。戊とは土の兄で力強さを示し、寅は虎ではなく原義に慎むとあり、演のべる、おしひろめると説いている。大約すれば多才をもって後進に慎み深く講義指導する。となるも納音(なっち)占いに城頭土(じょうとうど)とあるは高貴を示すも内容の充実に努力せよとある。

 

尚、後続の八白で説明を続けるが八は変化の数であるので生涯変化が多い「人生到る処青山(せいざん)あり」「人間万事塞翁馬(にんげんばんじさいおうがうま)」であることも避けられない。

 

 *生まれた人 

 

加藤剛[俳優]、 こまどり姉妹[歌手]、 島倉千代子[歌手]、なかにし礼[作詞家]、 堀江謙一[ヨット]、 小林旭[歌手]、 山城新伍[俳優]、 柏戸剛[横綱]、 夏樹静子[作家]、 ちばてつや[漫画家]、 かまやつひろし[ミュージシャン]、 寺内タケシ[ミュージシャン]