昭和十二年 九紫火星 丁丑歳


 九紫火星命となると毎回の如く不思議な感情が興る。

 九を魔の数とするものの性(さが)かもしれない。人体九穴論というと眼が2ッ、耳が2ッ、鼻穴が2ッ、口が1ッ、大小便の穴を合わせ九穴となる。女性にもう一ッだが穴とは言わないが紙幅に制限があるから後日に譲が九番目の穴のある個所を尻(くり)と書く。文字の意味深なところだ!!視覚、聴覚、臭覚、味覚、皮膚からの触覚を合わせて五覚五感と言う。この五感をもとに文化が育って来た。この九ッの穴の感覚を研ぎ磨くことを研究と言うから文字には興味尽きないものがある。
 

 九紫火星命の見出しに基礎となる後天定位盤とこれを九倍に拡大した天元数秘図を掲載したが両者ともに数の神秘を説いている。

 後天定位盤ではタテ、ヨコ、ナナメいづれの列もその和は15になり、数の順序は移動の原則を教えている。

 天元数秘図に於いては枠内の数を1ケタに直すと基本数と同じくなり枠内のタテ、ヨコ、ナナメの和も同数となる。

 そこで9の枠内を見ていただきたい、この枠内だけ0(ゼロ)数字がない。0(ゼロ)の文字で零と書き「れい」と読む。0(ゼロ)は数の無いこと無の世界から霊(れい)に結び霊感を神佛は依存することなく自からが持っているが如く感性豊かで、将に魔性的なものを感ずる時がある。これは九紫火星命をもって生れた者の特質であらう。

 細川、宮沢、橋本、小渕、森の各総理、土井たか子女子、菅直人氏もこの星生れである。
 干支は丁(ひのと)丑(うし/ていちゅう)と読む。丁は壮丁(そうてい)の丁(てい)で意気旺かん丑は紐(ひも)又は結(むすぶ)を原義として五行で土を示す。土は物を育成することより、後進を指導育成することによって権威・権力をポストが与えられるが納音に澗下水(かんかすい)あり、岩の割れ目より流出する清流で水清ければ魚住まずの諺の通り身は正しいが狭量を示すとある。


 九を凶数とするのではなく摩訶不思議の数と解して九の生み出す不思議を数秘図で示した。

 

*生まれた人 

 

山藤章二[漫画家]、 別役実[俳優]加山雄三[俳優]安部譲二[作家]美空ひばり[歌手] 八代英太[タレント・政治家]伊東四郎[俳優]小渕恵三[首相]
浅井慎平[写真家]森喜朗[首相]緒形拳[俳優]橋本龍太郎[首相]東海林さだお[漫画家]つげ義春[漫画家]平尾昌晃[作曲家]大林宣彦[映画監督]野沢那智[声優]細川護煕[首相冨士真奈美[俳優]ジャイアント馬場[プロレス]松本零士[漫画家]石ノ森章太郎[漫画家]