暦(こよみ、れき)とは、江戸時代の谷川士清 (たにかわ ことす)の『和訓栞』によると日を一日・ 二日 … と数えることから「日読み」(かよみ)であるとされ、それが定説となっております。このほかに本居宣長の「一日一日とつぎつぎと来歴(きふ)るを数へゆく由(よし)の名」、新井白石は「古語にコといひしには、詳細の義あり、ヨミとは数をかぞふる事をいひけり」という説もあります。
古代中国では、過去に関する記録は「歴」、現在から未来に関する記録は「暦」といい、暦は未来を扱うもので、予言的な性格をもち占星術と大きく関わっておりました。占いに関わるものは暦注と呼ばれています。
人は自然現象の移り変わりから一年を知り、そ して月や太陽の運行から数多くの暦が生まれました。
●自然暦 (しぜんごよみ)
春夏秋冬、乾季・雨季などの季節による動・植物 の移り変わりを1年としました。
●太陽暦 (たいようれき)
太陽暦は、地球が太陽の周りを回る周期(太陽年) を基にして作られた暦(暦法)です。その周期は、365.24219日で、 1 年を 365 日としました。その為 4 年で 1 日以上のずれが生じるために閏日が設けられました。
*太陽暦:エジプト暦、ユリウス暦、グレゴリオ暦、 イラン暦
●太陰暦 (たいいんれき)
太陰暦は、月の満ち欠けの周期を基にした暦法です。その周期を朔望月(さくぼうげつ)といい、 1 朔望月は 29.53589日です。 1 太陰年は 354.36707日であり、1太陽年の365.24219日より約11日短くなります。
*太陰暦:イスラーム暦
●太陰太陽暦 (たいいんたいようれき)
太陰太陽暦とは、太陰暦を基に 3 年に一度閏月を設け季節とのずれを補正した暦です。
*太陰太陽暦:バビロニア暦、ユダヤ暦、ヒンズー暦、 中国暦
●二十四節気 (にじゅうしせっき)
季節の推移を示した太陽暦。古代中国(紀元前 七世紀頃)で成立。
当時中国では太陰暦を用いて いましたが、太陰暦では実際の季節との間にズレが生じるため、太陽の周期を二十四に分けて正しい季節を表せられるようにしました。
●二至二分四立 (にし・にぶん・しりつ/しりゅう)
一年のうちで、八つの重要な季節の変わり目。八節という。
二至:冬至、夏至
二分:春分、秋分
四立:立春、立夏、立秋、立冬
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